体幹と下肢の協調性を高めて、膝関節単体の不安定性を軽減する。500グラムの重りを足首に巻いてのびり散歩。
暖かい気候に誘われて、先日久しぶりに実家周りをお散歩しました。
60代の母は最近「庭で座り込んで作業に熱中していると、立ち上がる時にふらつく」と膝の不安定性を気にしているようでした。
思い起こせば母がヨガに通い始めた10年以上前には、祖父母の介護を経験した負担で膝に痛みを感じる状態でした。
階段で3階の当サロンまで上がるのは大変でしたが、ヨガの帰りはいつも「足が軽いわ~」と言って帰っていたので少し安心したのを覚えています。
このまま膝の痛みが再発して歩くのが億劫になってはいけないなと、今すぐに対策できることを探してみました。
まず日常的に気を付けたいのは、作業姿勢です。
お花の世話や作業に夢中になっていると、膝や腰に負担になる姿勢をとってしまっているものなのですよね~。
ガーデンチェアを使用して、膝が強く曲がった状態で荷重することを避け、中腰で腹筋の緩んだ状態で腰が強に強い負担がかからないようにすることで、膝や腰の負担を軽減します。
立ち上がり時には、膝関節の働きを安定させる太ももの筋肉(大腿四頭筋)をげんこつでトントン叩いてタッピングして「立ち上がる時にちゃんと働いてね~」と激励しておくとタイミングよく働いてくれて調子がいいですよ!
これも。夢中になっていると忘れがちなのですが、ね。
(膝下から足関節の歪みが歩行時の膝関節の不安定性の大きな要因になっている時には、アロママッサージ整体で体幹・股関節から膝関節から足関節の運動軸やアライメントを調整することで、すぐに改善されることもあります。)
そして5年後10年後も元気にヨガに通ってもらうために、プレゼントに用意したダイソーさんの200円商品500グラムの重りを足首に巻いて、お散歩しました。
本来は1キロ以上程度の重さがあった方が効果があるかなと思いますが、まずは安心感をもって日常に取り入れてもらうため、一番軽いものからスタートです。
重りを巻いたお散歩(堅苦しい言葉を使うなら、重錘負荷歩行)は、ゆっくりお散歩程度の速度に適しています。
ランニングや早歩きなどの早いスピードでは、重錘の重さで運動軸がぶれてふらついたり、逆に膝の不安定性を強くしてしまう傾向がありますので、気を付けてくださいね。
ちなみに撮影時にはズボンの裾をめくっていますが、裾を下ろすと外からはほぼ分からなくなるので、恥ずかしくありません!
久々に1時間ほどのんびりお散歩して、帰宅後に重りを外すと「あら?足が軽く感じる」とのこと。
もちろん1時間装着していた重りを外したことによる「軽さ」でもありますが、「体幹+股関節+膝関節+足関節の協調性&安定性」が高まることで、普段と同じ動作をしても楽に感じるのです。
実際にヨガの立位の各ポーズでも、慣れてくると足だけでなくからだの中心へボディイメージがつながり、足だけの疲労感はあまり感じなくなります。
サロンに通ってくださるお客様の階段を昇って来てくださる足音も、からだの使い方と共に変わってきます。
お腹を意識して歩くようになる(体幹と下肢が強調して使えるようになる)と、足底が地面に設置する際の衝撃を上手に吸収するので、だんだん足音がしなくなってくるのです。
ご予約の時間が近くなりなんとなくドアの外の音に耳を澄ませていると、階段を昇って来てくださる足音の大きさやペースで、その日のお客様の元気度?みたいなものがだいたい分かります。
疲れきっていると普段より足音が重く大きくゆっくりに、元気だと普段より足音が小さく小気味いいテンポで上がっていらっしゃいます。
地道にこうしたからだの使い方の質を高めることが、関節単体の負担を軽減し、コツコツ蓄積されて5年後10年後の未来のからだに活きてきますね。
5年後10年後も一緒に、大切にからだを使っていきましょう!
ごゆるりヨガ×アロママッサージ整体サロン@中央林間